
Staffスタッフ
両店を行き来しているスタッフがおりますので、お問い合わせください。

アシスタント
伊達裕子
なぜこうなったんだろう?少しでも気になることがあれば、寄り添って一緒に考えてくれる問題解決が得意です。 |
【美容師になったキッカケ】
私は、小さい頃から母に髪を結ってもらっていたのですが、小学校の3年生ぐらいからこだわりが出てきて、自分で髪を結うようになりました。色んな髪型をその日その日で考えて、納得いくまでゴムの色を選んで、一つにしたり、二つにしたり、三つ編みにしたり、編み込みにしたり、とにかく毎日色々な髪型をしていました。
いろんな髪型をして学校に行くものですから、友達から注目を浴びるようになって、「私もやって」となってきて、休み時間になると私の前に「私もやって」と行列ができていました。その人のやりたい髪型を聞いて、その通りにやるとみんな喜んでくれて、それが嬉しかったですね。
中学生になると、髪を結うことから「ブローをすること」に変わりました。「ツヤツヤで綺麗な髪だね」と褒められたら、それがまた嬉しくて、その頃1番仲が良かった友達から「美容師になるしかないね」って言われたのを覚えています。
高校は、頑張って勉強して県立の進学校に入ったのですが、合格発表が出る直前になって、お風呂に入りながら「学校間違えたかもしれない」と思いました。でも、合格して進学校に行った時、周りは勉強している中で自分は美容師になりたかったので、すごく悩んだ時期でした。
そして、高校3年生の時の担任の先生が、「自分がやりたいことやればいいんじゃない?」と言ってくださったので吹っ切れて美容学校に進み、美容師になりました。
【美容師になってみて】
美容師になる前は、美容師は手先の技術があればやっていけると思っていたのですが、今はそれだけでは全然やっていけないと感じています。
技術はある意味できて当たり前で、技術以外に人間性やコミュニケーション能力など、どれだけお客様の心に寄り添えるかという「内面的なこと」が90%ぐらい大事だと実感しています。
まず、このお店に入る時に、そういう感じだったんです。
面接の時に、「うちの店はカウンセリングを大事にしていて、どれだけお客様の本音が聞けるかが大事なんです」と社長から言われた時に、「わかります!」と思いました。

実際、私も、どこの美容室に行っても帰ってきてから自分で切り直していました。どうしても納得いかないのですが、美容師にはとてもじゃないですけど言えないですから。
社長の言葉から、そんなお客様の気持ちをわかっていると感じて、「この店は良い店かもしれない」と思って入社したのですが、実際入社して働いてみたら、その謎が解けました。だから、やっぱり今でも自分がお客さんだとしたら、こういうお店がいいなと思います。
【もともと他のお店で働いていた】
私は一昔前のカリスマ時代に育ったせいか、以前は「お任せされて一生懸命応えようとする仕事」が当たり前で、今振り返ると、そのときの仕事は自己満足でしかないと思います。
お客様と一緒に考えるのではなく、話を聞いたらあとは自分で考えて、「こういうのがいいですよ」と提案して満足させる(いや、満足したであろう・・・笑)、みたいな感じでした。
今は、私の好みではなく、やりづらい作業があるかもしれないことでも、お客様が本当にやりたいことは何なのかが分かるまですり合わせしていくことが楽しいですし、その感覚が噛み合った時はすごく嬉しいんですよ。
そして、そういう仕事の方が楽だということもすごくよく分かりました。
お客様のやりたいことを探り探り予想しながらやっていくと、結果お客様が思っていたことと違った時に、単なる余計なおせっかいになって不満に繋がるので、頑張ったとしても結局辛いし、楽しくなくなることがあるのです。
一昔前はそういうことが多かったのですが、当時はそれが当たり前だったので、辛いなんてことも気づきませんでした。
今は、お客様も自分でいろんなことを調べられるし、いろんな選択ができる時代なので、今、やりたいことさえ聞ければ、あとはもうやることは単純というか、もう探ったり考えたりする必要はなくなるので、そこから先はすごくシンプルで、お互いに楽で楽しい時間になるのです。
最初は、そういうのを聞いても正直イメージがわかなかったのですが、ずっと聞いて、みんながやってくれていたおかげで「あー、そういうことか」とわかるようになり、今はそれを体感しています。
